肝臓の痛みの原因は

肝臓の痛みについて解説する医師

なんだか肝臓のあたりが痛い…そんなことはありませんか。

 

肝臓は私たちの腹部にあって、右上腹部のほとんどを占めている大きな臓器です。そんな肝臓は日々、私たちの体を動かすために、休みなく働き続けています。

 

タフで自己回復能力も持つ丈夫な臓器である肝臓。この臓器が痛いと感じるときは一体どんな時なのでしょうか?

肝臓は痛くない?

肝臓がある右上腹部がなんとなく痛い…と感じていても実はその痛み、肝臓からきているものではないこともあります。なぜなら、肝臓には「痛み」を感じる神経がないからです。

 

痛みは、脳に異常や危険を知らせる大切な信号です。その信号は神経を通して送られています。しかし、肝臓にはそもそも神経が通っておらず、仮に何かしら異常が発生していたとしてもその異常を「痛み」として感知することはできないのです。

 

ではなぜ、右上腹部が痛くなるのでしょうか?

 

それは、肝臓と隣り合わせになっている胃に異常が出ている可能性があるからです。胃と肝臓は隣り合わせにあるために、肝臓の異常から胃にも異常が移り、結果「痛み」というサインが出ていることがあります。

 

また、何もしてなければ痛くはないのに、肝臓のあたりを押すと張っているような感触と鈍痛がある、という場合もあるでしょう。これは、肝臓が腫れてしまっている場合に起こる現象です。

 

本来の大きさよりも肝臓が大きくなっているので、押すと隣り合わせにある胃や、腹膜と呼ばれる臓器が入った大きな袋を刺激してしまいます。そのため、ここに走る神経を圧迫して痛みが走る、というわけです。

腹膜が痛みの原因?

肝臓自体に痛みを感じる神経はなくとも、その肝臓が収まっている腹膜と呼ばれる膜には神経が通っています。ですので、肝臓に何かしらの異常があった場合、この腹膜が痛むことがあるのです。

 

腹膜は肝臓だけでなく、様々な臓器を入れた大きな袋なのですが、この腹膜のどの部分が痛むのかによってどの内臓に異常が出ているのかが大体わかります。肝臓の場合は、体の右側に痛みを感じやすくなり、特に肋骨のすぐ下辺りに鈍痛のようなものを感じる場合は注意が必要となるでしょう。

 

でも、これももしかしたら胃痛かもしれない…と思ったら、肝臓の位置を思い出してください。確認する方法は簡単です。左手を広げてそのまま背中に回し、肩甲骨の下あたりに当てます。

 

この位置が大体肝臓の真裏の位置になりますから、この辺りに痛みやコリがあったり、あるいはその手の延長線上の腹部に鈍痛や違和感がある場合には、肝臓が弱っている可能性が高くなるでしょう。

沈黙の臓器は怖い臓器

肝臓は沈黙の臓器です。何か異常が発生していても、自覚症状を得ることは難しく、気付いた時にはすでに手遅れになっていた…なんてこともザラにあります。

 

タフで、なかなか倒れない臓器であることが有名な肝臓。ですが放置すれば、ダメージは蓄積され、戻れないところまできてしまうことも少なくありません。普段からきちんと肝臓に注意を払い、体の右側や右上腹部に何かしらの違和感を感じたら、早い段階で医師に相談するようにしましょう。

 

ときに、肝臓が弱っているせいで胃痛を起こしたり、腰痛を起こしたりすることがあります。これらをただの胃痛や腰痛で片付けてしまうと、せっかくの肝臓からのサインを見逃してしまうことになるのです。

 

長引く胃痛、何をしても改善されない腰痛などに悩まされているなら、一度肝臓に目を向けてみましょう。その痛みは、もしかしたら肝臓からのSOS信号なのかもしれませんよ。

 

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